猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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ラファエロ展
今日は午前中で半休をとり、美術館に足を運んだ。こう書くと働くOLの風上にも
置けないと言われそうだけど、実は明日、仕事の都合で出社を余儀なくされ、それ
ならばと、急遽半休をいただいた。勿論、絵画展に行くとは言っていないけど。

大好きな絵画鑑賞は、やはり平日がいい。どうしても見たい展覧会はこうして半休
やフレックスを使って楽しんでいる。今、学生さんで就職したら自由がないなど
と不安に思っている人たち。与えられた権利の中でうまく時間を使うと、いろいろ
なことができるんです。サラリーマンも悪くないわよ。

空いている平日にも多少弱点はあって、我慢しなければならない雑音もある。
例えば、声のボリュームをセーブできない、ベレー帽をかぶったご老人のウンチク
や、おばさん同士のななめ上な感想語りなどなど。これさえ我慢すれば、空いた
館内で好きな絵を好きなだけ鑑賞できる。

特に私の見方は独特で、あっちいったりこっちきたり、順路を無視して好きな
絵に飛んでいくかと思うと、お気に入りを見つけるやそこから動けなくなる
習性がある。そのため、休日の混雑の中、ガイドのヘッドフォンをつけた群衆の
列が牛歩する事態になると、ものすごいストレスで絵を見るどころではなくなって
しまう。

いつもなら許せるおばさんたちのトンチンカンな会話も沸点が非常に低くなり、
頭の中で一斉攻撃が始まる。

「あれは空飛ぶ幽霊ね」
「首がまがって感じ悪いわね。やっぱり抽象画はよくわからないわ、ハッハァ」

「羊がバイオリン弾いてるわよ、ねえ」
「やだ奥さん、やぎでしょう」

マルクシャガールの「誕生日」と「孤独」をみた感想を大声で述べ合っているの
だけど、「誕生日」は、その日を祝うシャガールと恋人ベラとの心躍るワンシーンを
象徴的にあらわした感動的傑作。体が浮いているのは、心がうきうきしている
からよ。それにまず、抽象画じゃないし。

「孤独」の絵の中でバイオリンを前に座っているのは、羊でもやぎでもない牛です、
ウシ。これは牛が大切なのではなくて、ロシアを追われたユダヤ人のシャガールが
心に秘めたナチスへの不安を描いた作品。牛のモチーフは彼の絵にたびたび
登場するけど、この絵ではイスラエルを象徴しているといわれている。自分自身
を「牛です」と本人が言っているので、自分を投影しているのかも知れない。
いずれにしても結構ヘビーな背景のある絵。

声に出さなければどんな感想持ってもいいのよ。ちょっとそこのおばさん、おだまり!
ベラのムチは痛いよっ*1

話があらぬ方向へ...

今日は、閉幕前の駆け込みで「ラファエロ展」に行ってきたのだけど、いきなり
当日券売り場に行列でビックリ。まだ閉幕まで1週間以上あるし、平日だし、と油断
していたら大変なことになっていた。日本人て、絵が好きね。

感想としては、私の好きな絵があまりなくてちょっと寂しかった。ウエブで他の人
たちのコメントを見ると結構、高評価だったりするので、単に私の好みの問題
かと思う。案の定、「大公の聖母」の前は黒山の人だかりだったけど、私は
「エゼキエルの幻視」が見られただけで満足。聖書の幻視世界そのものだった。

勿論、今日もおばさんたちの会話は健在....

「えきぜーるって何かしらね」
「殺虫剤みたい、ブフフ」
「ルネッサンスにあるわけないわよ」
「あらグリフォン」
「奥さん、ご存じなの?グリ...」

不毛な会話は無限に続く。

ラファエロ、ミケランジェロとならぶダビンチ展が、近くの都美術館でやって
いたので、当初は梯子を考えていた。でも今日は、ラファエロの行列でダビンチを
あきらめてしまった。

こちらは閉幕までもう少しあるので、また近いうちに。

*1  このベラは勿論シャガールの嫁ではなく、妖怪の方
    ちなみにこれに関連してYahoo知恵袋に寄せられた質疑応答を紹介。
     「ベラのムチは痛いんですか???」
     「痛いですよ、、、」
     「本人がそう言ってるんですから、きっと痛いと思います・・・」。
    ベストアンサーは二つ目の答えです。日本ってつくづく....


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