猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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八つ墓村
昨日は美容院の帰りにタワーレコードに寄る。

音楽がデジタルデータになり、映像も簡単にダウンロードできる今の時代にあっても
つい足を運んでしまう場所のひとつ。ぶらぶらと店内を歩きながら視聴しては、新しいCDを
チェックするのが殊の外楽しい。特に斜陽なこの業界にあって次々と繰り出されるコンピ
レーションアルバムの数々。1枚のCDで異なるアーティストの曲や、レーベルを超えた
ベスト、また、的を絞ったテーマ別に編集されている「お得」感が、私のように欲張りな
人間にはとても嬉しい企画。

音楽の世界もロックやジャズ、クラシック音楽とポピュラー音楽を融合させたクロス
オーバー等、新しい分野が展開されていて楽しい。人によって好みは分かれても、私はサラ
ブライトマンや日本の藤澤ノリマサさんのようなスタイルのクラシカルクロスオーバーが
好きでよく聴いている。もともとオペラは好きだけど、さらに距離を縮めてくれた感じ
がする。

そんなタワーレコードのコーナーに「あの頃映画」というブロックがあって、1枚2,000円
でセールをしていた。私は古いタイプの人間なので、この時代にあってもお気に入りの作品は
ちゃんとBlu-ray(このスペルが正しい)やDVD、CDで手元においておきたい。何かいい
のはないかな、と邦画の棚を物色していると、大好きな横溝正史の「八つ墓村」が目に
とまった。

このブログでもたびたび登場するように、私は大の横溝ファン。特にこの松竹製作の
「八つ墓村」には「超女優 - 市原悦子」で書いた悦子様や、「私の休日」に登場した
桜吹雪の山崎努様が出ていらっしゃる。横溝シリーズの中でもっとも映像化された
作品だ。

このお二人以外にも、さすが松竹とあって金田一耕助役には渥美清さんが配役。

配収20億を売り上げた大ヒット作だけに、この他のキャストも豪華絢爛、日本の名優を
ここぞとばかりに投入している。どうして昔はこんなことができたのだろう。今は
スポンサーがお金を出してくれないのかしら。

話をもとに戻すと、脇役でありながらその怪演で見るものを恐怖のどん底に陥れてくれた3名
をご紹介します。

まず田中邦衛さん。落人として逃れた彼は、欲に目がくらんだ村人の襲撃に遭う。そこで首を
斬られるのだけど、その生首がドヨーンと飛んで村人の腕に噛みつくの。

次に夏八木勲さん。私はこの俳優さんの演技が大好き。田中邦衛さんらを率いる落武者の
大将役なのだけど、同じく首を斬られてしまう。そして、一通りの惨劇が終わるや、カメラが
あばら家の縁先に並べられた生首をパンしていくのだけど、彼のところで稲妻が光り、生首
がゆっくりと目をあけるの、キャーッッッ!

そして真打登場、女優小川眞由美。映画の終盤で殺人を見破られた彼女は、洞窟の中で
もののけに変貌する。泣き叫びながらショーケンを追いかける姿はもはやミステリーを超えた
オカルトの域(少なくとも落武者2人と彼女に加え、山崎努さんと市原悦子さんはホラー)。
この鍾乳洞内の追跡途上では、さらに双子老婆の片割れが、どざえもんになって水から
浮かび上がったりと、普通でも怖い女優さんたちがパワーアップしてこれでもかと突き
進んでくる感じ。

迷うことなくDVDを手にして購入した私は、今日ゆっくりと見ようと思ってそのまま
リビングのテーブルに置きっぱなしのまま寝てしまった。

そして今日。掃除、洗濯、家事一般を済ませ、さて八つ墓村とばかりにコーヒーとケーキを
そろえて準備完了。いそいそとテレビをつけると夏八木勲さんの訃報が流れている....

また変なシンクロニシティー。

確かガンを患っていらっしゃるとは聞いていたけど、突然の訃報が本当にショック。特に
この映画では生首の役だったので、何か見る気がしなくてそのままになってしまった。少し
気持ちが落ち着いたら懐かしく拝見させていただこうと思う。

また一人、昭和の名優が逝ってしまった。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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