猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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翻訳の仕事
本日、友人から預かっていた翻訳がようやく完了した。400字詰め原稿用紙で
総計400頁近い翻訳は初めての経験。途中、一切手をつけない週末もあり、逃避
をしながらなんとかたどり着いた。

会社勤めをしながらの翻訳作業は本当に骨の折れる作業。やはりメインはお給料を
いただいている会社が優先で作業は帰宅後になるため、なかなかペースがつかめ
ない。しかし、いざ終えてみるとそれなりの達成感があり、今度はどうしようか
などと欲がでてくる。

あくまで自分の翻訳スキルをあげるための手段として受ける仕事のため、サイド
ビジネスの感覚はない。将来定年したら自宅で翻訳を続けたいと思い、自分の
時間を使って少しずつキャリアを積んできた。ただ今回は頁数が頁数なだけに
まとまった金額になりそうでこわい。何の道具ももたない自分からこうしたお金が
生まれ出でてくることに少し驚いている。

かといって、それでは明日にでも会社を辞めてフリーランスになろうなどという
暴挙に出るほど私も若くはなくなってしまった。

それはいつ来るかわからない仕事をPCの前でじっと待つ日々。サラリーマンの
コーディネーターが仕事を丸投げして週末を楽しむ間、昼夜を問わず短納期の作業
を続ける。もし顧客からの連絡時に不在でコンタクトがとれなければ、たやすく
他の訳者に移っていく現実。これは薄情でも非情でもなく、時間勝負のビジネス
では仕方のないこと。特にこの業界は国境がないため、時差さえ利用して作業時間を
生み出している。

「法律関係はできません、電子工学の専門です」とか「男なので化粧品やメイク
の翻訳は無理です」などと、仕事のえり好みもできない。マーケットの裾野が
広い割には、実際に翻訳のみでご飯を食べている人は少ないのではないかと
思う。

昨日の続きになるが、翻訳業界には「産業翻訳(技術翻訳)」「文芸翻訳」「映像
翻訳」などがある。世間一般のイメージとしては映画の戸田奈津子さんのような
映画の字幕や、ハリーポッターの日本語訳などを想像する方も多いと思うけど、
実際マーケットでお金を生み出しているのは「産業翻訳」と呼ばれる、その他大勢の
地味な仕事。携帯電話のマニュアルだったり、PCの取扱説明書だったり、薬の能書き
だったりする。そしてこのITの時代、日々次々と生み出されていく言葉の数(特に
英語)に辞書さえ追いつかず、ネットでの検索や電子辞書等が主流になり
始めている。この時代、よほどクライアントと太いパイプを持つか、マニアックな
専門がない限り、翻訳者としての一本立ちは難しいのが現実なのだ。

私の場合は言葉いじりそのものが好きなため、自分のペースでできる限り何ら
苦痛にならない。自分の知らない分野に一般市場よりも早く踏み込んでいく楽しみを
すでに知ってしまった。

今回の翻訳料は猫のおやつと募金に使おうと思う。


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おはようございます
ひかりです^_^

5月の記事にコメントしてしまいました


大変なお仕事されてらっしゃるんですね!

素朴な質問をしますが、心の中では、日本語が中心?それとも英語?もしくは、他の外国?

夢は見るとすれば日本語ですか?

私は当然日本語の日常会話しか話せませんw

自宅に仕事を持ち帰ったりとか、本当に大変なお仕事ですね!

ひかりは会社員ですので、何も考えずに通勤して帰宅してと・・・

更には、今日はどうやってサボろうとかw

募金活動もいいですね!

私も募金します!

多くはありませんが・・・w

ウォーリックさんのブログを全て見ていないので、又以前の記事にコメントする事もあるかも知れませんので、その時はお願いします


ひかり
ひかり | URL | 2013/12/07/Sat 08:03 [編集]
Re: タイトルなし
ひかり様:いつもコメントありがとうございます!

この時の仕事は英語から日本語への翻訳でした。会社の仕事とは別に友人に
頼まれた仕事なので、勿論会社には内緒なのですがw それで密かに家に持ち帰って
やっていました。

>>更には、今日はどうやってサボろうとかw

営業の方は比較的時間が自由になりそうですね。でも色々なノルマも厳しそうですし
お客様の窓口ですから、やはりとても大変な部署だと思います。

以前のブログを見ていただいてありがとうございます!この頃はまだ拍手を
いただくことも珍しかったのですが、最近はおかげ様でたくさんの方に
見ていただけるようになりました。
ウォーリック | URL | 2013/12/07/Sat 09:34 [編集]
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