猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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悪魔くん
仕事で疲れて帰ってきた日は、昭和のドラマを見ることが多い。
当時のファッションや街並み、そして使われている言葉を聞きながら
ノスタルジックな世界に浸るだけで、とても疲れがとれる気になるから不思議。

悪魔くんは本当に古いドラマ。最近「ゲゲゲの女房」でまた注目を浴びている水木しげるさん
原作の実写版。何度かドラマ化されているけど、私が見ているのは昭和41年から42年に
かけて放送された一番有名な「悪魔くん」。子供の頃の遠い記憶で雪女のエピソードが
トラウマになり、その後、記憶の彼方に消えていた作品。

大学生の頃、テレビをつけるとモノクロの安っぽいつくりの映像とともに、主人公を演じて
いた金子光伸さんが出演されている番組をみた。当時を振り返る彼はすでに子役の面影を
残すことなく、大人のイケメンに成長していた。一般的に子役タレントは成長するに
したがって経年劣化がひどく、見ため的には悲惨な末路をたどることが多い。子供
サイズでピッタに可愛いければ、それが成長と共に間延びしてくずれていくのは自然の
摂理。子供時代のほんの一時期に集中して人生の全運を投入して、そして、すれて
いくのかも知れない。

金子光伸さんは、この「悪魔くん」や「ジャイアントロボ」に出演した後、芸能界を
引退して普通の大学生、普通の社会人になったそうで、見るからに上品で素敵な
大人になっていた。

同じ金子姓で「仮面の忍者赤影」や「河童の三平妖怪大作戦」に出ていた金子吉延さん
も、やはりこの当時を代表する子役の一人。こちらの「河童の三平」もよく見ています。

部屋に帰って食事を終えると、テーブルの上にコーヒーとケーキを用意。争うように
私のひざの上を目指す猫たちを押しやってDVDをつけると、そこにはモノクロの昭和の
街並みが展開される。

ストーリーはファウスト博士という仙人みたいな人に見染められた真吾君という少年が
地獄に住む悪魔を操って世にはびこる妖怪を倒すという話。ファウスト博士は第1話で
悪魔の契約書と、悪魔をあやつるための「ソロモンの笛」を真吾君に与えると死んで
しまう。この少年は井戸の中にある魔法陣に「エロイムエッサイム」と呪文を唱えては
地獄からメフィストという悪魔を呼び出して1話ごとに妖怪を倒していく。名称が
ゲーテのファウストっぽいのは何か関係があるのかしら。

悪魔は時に反抗的なのだけれど、真吾君がソロモンの笛を吹くや頭から煙が出て
苦しみ始める。また、チョコレートをもらうと機嫌がよくなるなど、安上がりの悪魔
だったりする。

画面がモノクロであるという点は、ノスタルジックな雰囲気とともに底知れない
怖さを演出する。なぜかカラーより怖いのだ。陰影礼賛ではないけれど、人間の想像力
が実物の色を補正してあげなければならない分、モノクロ画像には潜在力があるの
かもしれない。

私が好きな話は第3話「ミイラの呪い」、第7話「魔の谷」、第8話「水妖怪」、
第18話「怪奇雪女」、第24話「カマキリ仙人」。勿論、すべて好きだけど、
この5話は本当に面白い。
街並みは基本的に東映の撮影所近辺の大泉学園だったり、セットも使いまわして
いる模様。また、ゲスト出演者にはその後の大御所俳優の若かりし頃の端役時代が
見られたりと本当に楽しい。

ただ残念なことには、主演の金子光伸さんとメフィスト役の潮健児さんがすでに
亡くなってしまったこと。金子さんは生きていらっしゃればまだ50代半ばのはず。
享年が39才というから随分若くしてお亡くなりになった。また、潮健児さんは仮面
ライダーの地獄大使役で有名な俳優さん。何か化け物系が多い方で実際顔も
帝都物語の嶋田久作さんばりに怖いのだけど、とても味のある俳優さんでした。

主人公がすでにこの世にいない、という寂しさもまたこうした作品をみるときの醍醐味
だったりする。

他にも横溝正史シリーズや昭和の時代劇を見たりします。昭和の時代劇のテーマ曲
には名曲が多い(「大岡越前」、「大江戸捜査網」、「斬り抜ける」などなど)。

また機会を改めてこちらも書いてみたいと思います。




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