猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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カバラ33
先日のブログでも書いた通り、私がまだ若かりし頃は何か困ったことが
ある度に占い師のもとを訪れいろいろな相談をしていた。

悩み多き乙女の年頃、目の前に開かれていた可能性の扉たち。
一体、どの方向に進めばいいのやら思い悩んだあげく、時に
タロットカード、また時にはホロスコープと、夜空に輝く星々に願いを
こめたこともあったヮ。

それは子供のころに萌えた「人生ゲーム」。未来が白紙の子供だから
こそ、あのゲームに人生をかけられた。今はもう億万長者でも貧乏
農場でもどうでもいい感じ。車のコマに、えのきみたいな子供が10人
乗ったりしたらたちまち生活苦だわ。

年を重ねるにつれて、1つまた1つと音をたててしまる目の前の扉たち。
夢見ることを忘れ干からびてくると、占いも人生ゲームも色あせてしまう。
そんな私が昔好きだった占いの阿鼻叫喚を書こうと思う。

四柱推命という占いをご存知だろうか。中国の陰陽五行説をもとに...
話すと長くなるので、とりあえずいろいろなエレメントの組み合わせで人の
命運を占う東洋のホロスコープ。その組み合わせの中でも有名なのが、
丙午(ひのえうま)である。この生まれは気性が荒く周りの人間の運気を
食い散らかすという強烈な性格をもつといわれていて、それを忌みきらう
風習から実際に丙午年には出生率が減ったりする。

占い好きの友人から、この丙午が私の命式にあると聞き、いてもたっても
いられなくなり占い師のもとを訪ねた。

「丙午があると聞いたんですが。」

テレビ東京レディース4で、三越の干物を売っているような女性占い師。
顔は宜保愛子さんで、お数珠のような大玉ネックレスを首にまき
つけている。

「だいじょうぶよぉ」

彼女によれば、確かに丙午は強烈な星で激烈な性格から、周囲のものを
バッサバッサとなぎ倒す猛獣だけど、これが怖いのは「丙午年生まれ」の
人ではなく、「丙午日生まれ」の人だという。
もしこの日に生まれていれば、生まれながらに何かを背負って生まれてきて
いるのよぉ、と、ここまでノーブレスでしゃべる。

いつ私が丙午年生まれといったのだろう。私が口をさしはさむ余地を
与えなかったがために、告白できなかった。「それじゃ生年月日を」
と、本をめくる彼女の手がとまる。

「あら...」

そう、何を隠そう、その呪われた丙午日を誕生日にもつのが、他ならぬ
私なのだ。

「正確を期すためにカバラとホロスコープも見ておきましょうね」

丙午から遠ざかる彼女。カバラ数秘術は、古代ユダヤの秘事で神秘的な
ベールに包まれている。一般的には生年月日を1桁になるまですべて
足して1から9までの数字で性格を占う。本をめくる彼女の手が
またとまった。

「33....」

どうやら私の誕生数は9までにおさまらず、はみだした11、22、33という
ゾロ目の例外数の1つ。中でも、一番強烈な数字らしい。丙午で逃げた
彼女は、カバラでも同じような性格が出たことに観念し、ここから猛烈な
フォローに打ってでる。

稀代の変わり者で現実生活ではまともに暮らせない波動をもつ
カバラナンバー33でも決してあきらめることはない。丙午も人を
頼らないで強い仕事運を生かせば死ぬまで一人でも生きていけるのっ、
などなど。我ながら本当に切ない。

ぬぐいきれない焦燥感を抱えて、一縷の望みにかけてみる。
宜保愛子ブースを出た私は、隣のブースで鼻をほじるインド人の
占い師にホロスコープを書いてもらい、西洋占星術に救いを求めた。

「海王星、月、合。太陽、水星、木星、合」

何か言っている。ちっともらちがあかない。

「あと2千円でインスピレーション使えるよ」

西洋占星術はどこに言ったのだ。聞いたことのないインスピ
レーション占いとインド人の胡散くささがあいまって、ちょっと
神秘的に感じてしまった私は、言われるがまま2千円を追加。

「キキッ、キキッ」

突然、白目をむいてトランス状態に入るインド人。怖い。

「金星、天王星、海王星、木星」

要約すると、私の魂はこれまでいろいろな星を渡り歩き、今度死んだら
海王星で修行をするかも知れない、という雲をつかむようなお話。
一体このご神託の何をもって今後の人生に役立てようと
いうのだ。

金星人といえば、ルーピー鳩山の嫁と同じではないか。彼女は
縁側から太陽をみる度に「パクッて食べちゃうのよ」。
そして天王星人....言葉の響きから、欧陽菲菲や葛城ユキ、
落合信子といったボヘミアンな人々の顔を想像して身震いをする。

いろいろとコメントが書かれた紙を手渡され、インド人の
ブースを後にした。またやられたわ、と思いながらとぼとぼと駅に向かう
道すがら、私の頭上には宵の明星、金星が輝く。そして、遠い昔に
読んだ本を思い出した。

19世紀アメリカの予言者エドガーケイシーは、眠りにつくやいなや
問題をかかえた人々のアカシックレコードに入り、前世に起因する原因
をとくことで、現状抱える問題を解決するというもの。アカシック
レコードは個人の魂がこれまで生きてきた経験をすべて記憶する
データベースのようなもので、精神的な波動が高い人はここに
到達し人々の過去世を視ることができるといわれている。
リーディングと呼ばれる対話を通じて幾多の問題を解決した彼は、
輪廻転生を是としないクリスチャンの牧師であった。
この過去世探訪により人々の魂が、地球以外の惑星にも生まれ、
それぞれの星がもつテーマに沿った修行を通じて成長し、
また地球に生まれ変わってくるという。

先ほどのインド人が言っていた魂の遍歴とは、果たしてこのことで
はなかったのか、と。もしそうだとしたら、少しだけロマンが
あるな、と思い、遥か頭上に輝く金星で精神修養していたころの自分に
想いを馳せた。

いずれにしてもこれらの知識は、かの「たま出版」の本たち。
ただ、スウェーデンボルグとエドガーケイシーは本物だったと信じたい。

丙午、カバラ33で金星人の過去をもつ私。どれもこれもあたっていない
けど、もう一度人生ゲームにかけてみようかしら。
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| | 2013/09/09/Mon 22:45 [編集]
Re: 占いですか
kungfu0807様:いつもコメントありがとうございます!

何か懐かしいところにコメいただいてありがとうございます!
今でもたまに振り回されるのですが、物事がうまくいかなくなったりすると、
「これは星回りが悪いせいだから」と責任をおしつけて現実逃避をする
には持って来いの対象ですw
ウォーリック | URL | 2013/09/09/Mon 22:59 [編集]
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| | 2014/07/02/Wed 17:46 [編集]
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