猫と海辺に暮らす翻訳コーディネーターの阿鼻叫喚な日々を綴る日記。

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もののけの話
夏にちなんで怪談を一つ。この世の中に科学で証明できないものはない、
という方は、本日のブログを飛ばして下さい。

私は10代の頃から色々なものが見えたり、聞こえたりの体験が10年以上続いた
ため、ある日もう不思議な世界に意識を向けない生活をしようと決心。以後は、
たまにひどくリアルな正夢を見る程度で、ろくでもないものを見ることも
聞くこともなくなった。

そんな私が会社で遭遇した「この世のもの」ではない人のお話。

それは当初、私が一人で残業をしている時にのみ現れた。同僚が他に一人でも残って
いると絶対に姿を現さないため、他の人を怖がらせない様、誰にも話していなかった。

一人PCに向かって翻訳チェックをしていると、物音一つしないオフィスの中でラップ
音が始まる。至る所でパッチンパッチンと弾ける音がすると、部屋の中を急に一陣の風が
吹き抜けていく。すると、ササササと衣擦れの音を伴って何かが部屋に入ってくる。
身長1.5メートルほどの白い服を来た女性だ。

壁に貼られたカレンダーをパラパラとめくったり、私の机の周りを高速で走りぬけたり
と気ぜわしい。最初の間は久しぶりの体験に恐怖を感じ、なるべく気にかけないよう
にしていた。しかししばらくすると、ただのかまって欲しい人だと分かり、どんどん
ウザくなってくる。

散々部屋をグルグルと回った挙句、またカレンダーをパラパラし始め、ついに壁から
カレンダーを落としてしまった。さすがに仕事に集中できなくなり、

「ああ、うるさいっ!」

と、怒鳴りつける私。それ以降、その人はピッタリと現れなくなった。

その後しばらくして、某携帯電話メーカーの英語カタログの納期が迫ったため、デザイナー
の同僚と共に再び残業になった。このデザイナーはまれに見るあまのじゃくで、人が右と
言えば絶対に左という性格。仕事はできるものの、周囲の人間はことごとく手を焼いていた。

彼女は気が強そうだから話してみようかな、と思った私は、残業が一通り終わってお茶を
飲みながら話を切り出した。

 「私、もう帰ろうと思うんだけど、デザイナーちゃんはどうする?」
 「データのバックアップとるからもう少しいるよ」

そこでこれまで私が一人で体験してきた怪談を聞かせて、どう思うか反応を聞いてみた。

 「そんなのは気のせいよ。私、今まで見たことないし」

疲れた私の幻覚や幻聴で、そもそも幽霊などというものはこの世の中にいないと言い放つ。
思った通りの返答をつまらなく感じた私は、

 「じゃ先に帰るね。最後に一つ、もしいないと思うなら、その人にあいさつしてごらん」
 「どうすればいいの」
 「こんばんはって言えば」

荷物をまとめてドアを出ようとする私の背後で、デザイナーが一言、

 「こんばんは」

すると、部屋の隅から誰かが走り抜ける足音とともに、デザイナーのMacの後ろで「バーン」
という音がした。部屋履きを履く間もなく椅子から転げ落ちたデザイナーが叫んでいる。

 「ちょっと待ってぇ、あたしも一緒に帰る!」

あのビルでは、白い女の人以外にも体験している。それはやはり残業時、外付けの非常
階段を登ってくる子供の話し声と足音。私には兄妹と思える子供2人が、下駄ばきで何かを
話しながら階段を駆け上がってくる。その足音はどんどんと近づき、私のフロアの一つ
下まで上がってきた時に、「ああ、この人達は危険だ」という直観が走る。恐ろしく
なった私は、慌てて同僚達のいる部屋に駆け込んだ。そしてそれ以降、彼らには遭遇
していない。

こういう話、皆さんはどう思いますか?


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朝早くから失礼します。
おはようございます。ネリムです。

怖い体験ですね。
私は幽霊はいると信じています。
ネリム | URL | 2013/08/08/Thu 06:44 [編集]
おはようございます
私には無いのですがこういう能力持った人たち私の周りには普通にいますよ
記事のような怒鳴りつけるような気力と悲しい話にのらない
ある種の”冷たさ”が肝要かと
神仏の加護なんていいだすとカルトの勧めみたいになっちゃうし・・・・
ひとつ前の記事みたいな”弱い”ところ見せるときちゃいますよね
おっしゃる通りかまってほしいだけで
生身の人間みたいに振り込め詐欺したりしないから
よっぽど人間が?素直な人たちではあるんですけどね
無視が一番!
M | URL | 2013/08/08/Thu 07:13 [編集]
Re: タイトルなし
ネリム:いつもコメントありがとうございます!

最近はほとんどないのですが、車に乗ると高確率で遭遇する
ようです。

また遊びにいらしてください!
ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 15:01 [編集]
Re: タイトルなし
M様:いつもコメントありがとうございます!

おっしゃる通りだと思います。特に気持ちが弱い時は危ない気が
します。病気と同じで、自分の免疫力、対抗力が大切なのでしょうね。
全面的に無視しますw

また遊びにいらして下さい!

ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 15:11 [編集]
苦手なんですが。。。
こんにちは。

この季節は、こういった恐い話のテレビ番組が多いですね。
なんどか、見ては、トイレ行くのも恐くなっています^^;

ところで、幽霊がいるとかいないとか、いまだに議論になるんですね。
居て当然だと思うし、宇宙人も然り。
自分の目に見えるものが世の中の全てと考えてしまうかもしれませんが、
宇宙には、地球人と同じような生命体が、無数にいるといいます。
地球人に見えるもの、見えないものも含めて。

恐くないなら、見えてもOKです 笑
CFマスター | URL | 2013/08/08/Thu 17:03 [編集]
アッ!信じますよ。アッサリ認めます。
娘も同じ事を言ってましたが、多分霊感が強いのでしょうね。
ウザッタイ幽霊は怒鳴りつけて追い払えば良いのです。
私想うに、心根の優しい人に見えるようですよ。
肉体は死んで滅んでも、魂は生きているそうですから、
イロイロな人?に出会って楽しく行きましょう(((o(*゚▽゚*)o)))
優の水彩工房 | URL | 2013/08/08/Thu 20:31 [編集]
こわい・・・。

私も信じているタチですが、実際に体験したことがありません。

幽体離脱(?)的なことはあるのですが・・・。
HePo6479 | URL | 2013/08/08/Thu 21:00 [編集]
Re: 苦手なんですが。。。
CFマスター様:コメントありがとうございます!

ブログを拝見していると、魚屋さんでは馴染みのないような魚介類を
釣っていらっしゃるようで、いつもワクワクして拝見しています。

地球に残された最後の秘境は海、特に深海だと思っています。かねがね
マッコウクジラの敵と噂されていた大王イカの動く映像が、最近になって
やっと撮影されたんですもの。海にはまだまだ未知の世界が広がって
いるのではないかと期待しています。

また珍しい魚を釣り上げてブログにアップしてください!
ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 22:15 [編集]
Re: タイトルなし
優の水彩工房様:いつもコメントありがとうございます!

優様のコメントを読むといつも元気になるのはなぜでしょう?
すべてを包み込んでくれる大きな愛を感じます。こんな素敵なママを
もって娘さんは本当に幸せです!

また遊びにいらしてください。
ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 22:19 [編集]
Re: タイトルなし
あ、HePoさんだ!!!

いつもブログ拝見しています。HePoさんとShow-Gutsの大ファンです。
中国出張の際は更新がなくて残念でした。Show-Gutsの世界観が後をひいて
止められません。

紙ねんどの後遺症は大丈夫ですか?これからも楽しいブログをお願いします。
できれば幽体離脱のお話も交えていただいて(あらかじめ、ザ・タッチで落とし
たりは無しでお願いしますw)
ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 22:39 [編集]
そういうこともあるかも知れませんね。
私も、かれこれ40数年前の学生時代のときですが(古い!)、
山へ登るために一人で村外れの空き地にシート一枚にくるまって寝ていたら、
突然「起きよ~」という地の底から響くようなくぐもった声とともに
身体が持ち上がるような感覚に襲われて、慌てて飛び起きたことがあります。
ライトを点けて辺りを見回しましたが、何の変哲もないススキの原があるばかり。

思うに、夜、たった一人で地べたに寝っ転がってるという不安な気持ちが
何かを呼び寄せてしまったのかな、と思ってます。
何かしら不安を感じているような心が弱いときや、
感受性が強い人のところに異界のものが引き寄せられて
くるのではないでしょうか。
40代以降はそんな経験をすることはすっかりなくなりました。
多分、感性が擦り切れてきたんでしょう(笑)
一本の葦 | URL | 2013/08/08/Thu 22:58 [編集]
Re: タイトルなし
一本の葦様:いつもコメントありがとうございます!

その声の正体は一体何だったのでしょう。一人で登山ができるたり、夜の
すすき野にシート一枚で眠りにつく等、普通はとても恐ろしくてできません。
広大なる山々にも何かが潜んでいそうですね...

もし感性が擦り切れていたら、素敵な写真や文章を紡ぎ出す事はできません。
葦様は、年齢を重ねてさらに磨かれた、柔らかな感性の持ち主であると思って
います。
ウォーリック | URL | 2013/08/08/Thu 23:11 [編集]
とても興味深かったです。
自分にはこうした体験は全くないのですが、その分興味津々で、
もしも自分の身近に起こったら・・などと想像して怖がってます。

怖い思いをされたウォーリックさんには本当に申し訳ないのですが、
こうした良質な体験談を読むことができて嬉しかったです。
また機会があればよろしくお願いします。
serpent sea | URL | 2013/08/09/Fri 00:13 [編集]
Re: タイトルなし
serpent sea様:コメントありがとうございます!

いつもブログ拝見しています!つのだじろうから今昔物語までカバー
されている範囲がとても広く、凄いなと関心しています。

色々思い出したものから書いていきますので、是非また遊びに
いらしてください。

ウォーリック | URL | 2013/08/09/Fri 00:34 [編集]
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